平成15年2月7日(金)
いよいよ、「恋してシニア」稽古始め。
2,3日前の大雪の寒さも何のその、熱気ムンムン!
昨年の「小倉城の女たち」から2ヵ月半のお休み、みんなウズウズしてました。
代表井生定巳より、みんなドキドキ、ワクワク?のスタッフ・キャスト発表!!
オ~~シ、やるぞぉ!! 終わっての一杯は、例によって大盛り上がり!!
〈小林弘の一口コメント〉 1年ぶりの役者。頑張るぞ!
平成15年2月14日(金)
今日から読み合わせ開始。
これが、お芝居を創るためのとても大事な第一歩。
字の間違いも何のその(今回は驚異的な少なさ!!)、皆もうすっかり役に入って、初回とは思えない出来上がり!?
ここからは稽古場では、皆もう、本名より役名で呼ばれる事が多くなります。
稽古場を後にする皆の顔は、充足感に輝いて(?)いました。
〈原由利子の一口コメント〉 はじめから 飛ばしなさんな
平成15年2月17日(月)
読み合わせも2回目に入り各登場人物の、脚本に現れていない部分について、その役の役者がどう捉えているか演出から鋭い質問が飛びます。
例えば私の役 ‘滝島京子’の場合、どういう家庭(家族構成、親戚といったことまで)に育ったのか、結婚に至る経緯は?娘との関わりは?etc etc・・・
各役者がここをきちんと掘り下げる事で,役に深みと幅が加わっていきます。読み合わせに時間をかけるのは、建物で言えば基礎を造ることに当たるから。
読み合わせはそういう意味でお芝居を創る上でとても大事な事なのです!
今日も前回半分までいって終わった所からの読み合わせになりました。
〈坂根啓子の一口コメント〉
役の人物と現実とのギャップが大きく、その上、久しぶりの数ページに渡ってのセリフ、中年女の見せ所とがんばってます。
〈江口之章の一口コメント〉
各役の掘り下げ,肉付けで定巳演出の鋭い攻めが始まった。中村剛は負けないぞ!
平成15年2月21日(金)
いよいよ読み合わせも最終回。
今日は大阪から脚本の東江里子先生も出席して下さって、稽古場はますます白熱。
役作りで引っかかっている所や疑問をここぞとばかり、先生にぶつけます。
先生からも登場人物の具体的なイメージのサジェスチョンを貰って、ますます役作りに磨きがかかります。
今回は、「この役はタレントさんで言えば○○さんのイメージ」という、とても解りやすいコメントをいただいて、皆、おのれとのギャップの大きさにのけぞりながらも、少しでも近づくぞ!という、無謀な決意をしたのでした。
来週からはいよいよ半立ちに入ります!
<東江里子先生のコメント>
最後の読み合わせに参加させてもらいました。 それぞれに細かい部分にまでこだわって役作りされていて、感心しました。 これからどんな風に役がふくらんでいくのか楽しみです。
平成15年2月24日(月)~28日(金)
さあ、立ちに入りました! まだ台本は持ったままですが、実際の舞台の作りを想定して動いていきます。
お互いの立ち位置や動き、出る・引っ込むのきっかけなどを確認しながら、ここから、役者どうしのアンサンブルやコンビネーションを創りあげていく過程が始まります。
まだまだ動きは千変万化。
私はここからの稽古が一番好き!
とにかく楽しい(演出からのキビシ~イダメ出しも含めて!)んです!! 〈荒木喜三太の一口コメント〉
いつもそうなんだけど、立ち稽古の始まりは自分が自分でないみたい。足元がふわふわして雲の上を歩いてるみたいだし、背中はくすぐったくてヘンな感じ。
平成15年3月3日(月)~7日(金)
今週のメイン・イベント!
決行! 宙乗りのテスト飛行!!
今回の「恋してシニア」では、青春座初舞台の今井哲也が青春座初の「宙乗り」 に挑戦します!
3月3日(月)、そのテスト飛行が小倉市民会館で行われました。
大勢のスタッフが見守る中、本番さながらの大飛行でした!
その日の市民会館には、今井哲也の悲鳴が響き渡っていたとか、いなかったとか・・・。
「宙乗り」画像は、ここをCLICK・・・、いえ、それは当日をお楽しみに!
稽古の方は、来週からは台本を離せ!
と演出から厳命が下りました。
ますます気合を入れて がんばるぞお!!!
平成15年3月10日(月)~14(金)
台本を離しての稽古、1巡目。
2人きりのシーンはともかく、大勢が絡む場面はたいへん!
各自が自分のセリフはもとより、他の人のセリフも全部頭に入れておかなければならないし、お互いの立ち位置・動き、etc、etc...も考えながらしなきゃならないしで、台本を離したばっかりの今は頭こんがらかって、みんなメレメレ。
まだ今は、役者といういろんな色の糸が思い思いに絡まりあった状態。
これから稽古を重ねるにつれてこれがほぐされ、組み直されて、きれいな組み紐のようにいろんな模様が織りなされていくんです。自体も時に紡ぎ直されながら・・・。
どの糸1本が欠けても模様はできない、1本1本が全部縒り合わさってひとつの紐ができていく・・・、これが芝居創りの難しさであり、醍醐味でもあるんです。
けど、ああ、演出のダメ出しは、日を追うごとに厳しさを増していきます!! [クヤシ~~イ!! けど、やってやるぞぉ! オーーーッ(全員の鬨の声)!!!]
*薫の演劇豆知識*
ダメ出し:稽古場で主に演出家が役者に対してダメなところを言うこと。
平成15年3月17日(月)~19日(水)
立ちも2巡目に入り、みんなますます気合十分、やる気マンマン!
セリフもメレメレだった先週に比べると嘘のようにみんなバッチシ(かな?ちょっと不安)入って、こうなると、動きも表情もとたんに豊かになり始めます。 きれいで、そしてオモシロイ模様が組み上がりそうな確かな予感が・・・
ウフフッ、た・の・し・みっ!
さて今週は10代~20代の若手メンバーをご紹介いたしましょう。
以前からの岩城秀明・鷹取美帆・伏谷俊雄・城みわに加えて、今回から今井哲也・星原むつみ・森山知子が新たに加わり、平均年齢を下げるのに大いに(?)貢献しています。
で~~ェ、今週のスポット・ライト!
新入団員星原むつみが18日めでたく(?)18歳を迎え、稽古終了後全員からチョー豪華な歌のプレゼントを貰いました。
よかったね、おめでとう、ムッチン!
〈星原むつみ、チョー豪華なプレゼントのご感想をどうぞ!〉
うるうるです!青春座に入ってよかった!これからもがんばりまっす!
平成15年3月24日(月)~28(金)
稽古も、動き・セリフ、ともにだんだん細部まで入念に創りあげていく段階に入ってきました。
普通、稽古は、「場」ごとに一度全部通してやって、それが終わるとまたその「場」を始めから繰り返す、というふうな流れなのですが、この段階に入ると、*「小返し(こがえし)」が多くなってきます。
役者にとって、これはとてもありがたいことなんです。
今やったばかりの自分の演技をすぐまた確かめつつ、繰り返し演れるんですから。これで次第次第に演技が固まってきて、また次の工夫ができる段階へと進んでいく事ができるんです。これらを繰り返す事で、創りあげる芝居に厚みが加わっていくんです。
今、役者達は、それぞれ自分の中でもがき苦しみながら、自分の持てる力を最大限に出し切ろうと必死になっているはずです。
きっと いい芝居ができる!いいものを創り出そう!!
そんな熱気が日増しにその量を増しながら、稽古場からあふれ出ています!!
*薫の 演劇豆知識*
小返し:稽古の流れを止めて、その場面だけを何度も繰り返して稽古すること。
平成15年3月31日(月)~4月4日(金)
稽古も中盤。桜に遅れて役者もそろそろ花開き始めたかな?????
これからの課題は、「間(ま)」と「テンポ」。
特に、大勢が絡む場面は、1人でも間をはずしたら、それこそ「マヌケ」た芝居になってしまいます。
そうしないためには、とにかく稽古・稽古・稽古あるのみです!!
(全員)もっともっとやるぞ~~~!! オーーーッ(コレばっかりのような・・・)!!
*お知らせ
「先崎明」役の今井哲也が、仕事上の都合で芝居に参加できなくなりました。代わりに、岩城秀明が旭役を務めます。中盤からの交代で本人も大変でしょうが、その分、大いに頑張ってくれる事と思います。 皆さん、どうぞ、応援してやってください!!
<岩城秀明、「旭」役への抱負をどうぞ!>
旭役、がんばります!死ぬ気で頑張ります!!
平成15年4月7日(月)~4月11日(金)
稽古は今、建物で言えば、大元となる基礎が固まって、その上に乗る部分も骨組みと概形ができている状態です。あとはその中身を充実させていくーー建物全体の調和を考えながら、部分部分を付け足したり削ったり、といった構築作業をやっていく段階です。
役者に直すと、全体のハーモニーを乱さないようにしつつ、自分が今まで稽古でやってきたことをさらに工夫したり、感情をよりクリアにしたり、逆に力が入りすぎてたところや要らない部分を削っていく、という内面・外面の作業が必要になっていく段階です。
「全体の流れ」と、「その中の自分」とを常に意識し、見比べながらやっていくという大事な作業が、これからますます要求されてくるのです。
いよいよ稽古は、面白い段階に入っていきます!!
<有馬多賀子の一口コメント>
「元教師」という役と苦闘しています。まるで磁石に吸い付けられたように立ったまま、坐ったままで・・・。 早く自然に動き回りたぁい!
平成15年4月14日(月)~18(金)
5月2日(金)からの*通し稽古を前に、4月16日(水)は、“プレ通し稽古”をやることができました。この日、本番の舞台装置の実寸に近い寸法が取れるホールを稽古場として借りる事ができたからです。
普通は、家や階段等々といった装置を、稽古場の床にテープを貼ってその実寸を示し、それを目安に稽古するんですが、なかなか実寸どおりに取れる稽古場はないんです。幅が足りなかったり、奥行きがなかったり・・・。
16日はその意味でも役者にとって、今まで掴んでいた位置関係でよかったかどうかの、そしてまた芝居全体の流れも、はっきり確認できるいい機会になりました。
稽古終了後、演出からの全員へのダメ出し。“細いながらも全体として糸がつながってきている。後は一人一人がその糸をもっともっともっと太くして、芝居に厚みを加えていってほしい!”。と。
みんな、がんばろーーねっ!!
*薫の演劇豆知識*
「通し稽古」:本番通りに、幕開きからラストまで切らずに通して稽古をすること。(普通は「通し」と、略して使うことが多いです)
<上西昭南の一口コメント>
セリフが入らない・・・。入ってるはずなのに出ない・・・。役作りが遅い・・・。体がスムーズに動かない・・・。(歳のせい?) 反省ばかりの「田崎信一」です。
平成15年4月21日(月)~4月25日(金)
今回は、劇団「夢の工場」からの客演のお二人をご紹介いたしましょう。
漫才師はるか・かなたの、「はるかちゃん」こと 飯野智子さんと、「かなたさん」こと平田伸介さんです。二人とも自劇団の公演もこなしつつの過密スケジュールの中、がんばってくれています。
二人のテンポとノリのよい掛け合いは、本物の漫才師顔負け。息もピッタシで、 まさしく迷、いや、チョー名コンビ!!
この二人にコンビを組ませたウチの演出は、さすがに目が高い(ヨイショッと!)!
皆さま、芸達者な二人が舞台で繰り広げる“漫才ワールド”を、どうぞお楽しみに!!
<二人からの一口コメント>
飯野智子:「夢の工場」とは全く違う世界で、その上、“漫才”だなんて!!どこまで弾けられるか...いや、どこまでも弾けます!
平田伸介:漫才は子供の頃から大好きで、よく見たり聞いたりしてましたが、自分でやってみると難しい事が多く、勉強しないといけないなぁと痛感しています。
平成15年4月28日(月)~5月2日(金)
5月2日から本格的通しに入って、稽古もとうとう最終段階に突入しました。
これからスタッフ・キャスト全員が細かいところまで神経を行き届かせて、仕上げにかかります。 舞台転換や役者の着替えにかかる時間も正確にタイムをとっていきます。
青春座はキャストも裏方を兼ねますので、大道具・小道具の出し引きも全員でやります。
この通し稽古でその手順をキッチリ頭に入れて、本番への万全の態勢を作っていくのです。
観て下さる方に楽しんでいただけるお芝居を創るためには、役者が安心して舞台に立てて、持てる力を十二分に発揮できることが一番です。
そのためには、一人一人が自分の果たすべき役割をきちんとこなしていくーーそれを体に刻み込んでいく場でもあるのです、この通し稽古は。
2日の稽古も全員、気合が入っていました!!
[気合が入りすぎて、出る場面を間違えた人がいたとかいなかったとか(笑)!] はいよいよこのレポートも最終回です!
平成15年5月7日(月)~5月9日(金)
稽古場からお届けするのもこれが最後になりました。
毎週毎週、このページで私たちの稽古にお付き合い下さいまして、ほんとうにありがとうございました!!少しは稽古場の雰囲気をお伝えできましたでしょうか?
あと2回(12日・14日)の通し稽古を終えたら、
16日(金)朝9:00から仕込み、18:00からリハーサル
17日(土)13:00からもう1回のリハーサル を終えて、いよいよ17日(土)の夜・18日(日)の昼 の本番を迎えます!
全員の、気合の入った、輝く、いい(?)顔を右の写真で見てやって下さい!!
それでは皆さま、スタッフ・キャスト全員で舞台でお待ちしています!!
どうぞ、お楽しみにお出で下さいませ!!
では、舞台で お目にかかりましょう!!!